くろの思い出 4

【2018.9.8】

5日から突然、水をかなりな勢いでゴクゴク飲みだした。

カップから一生懸命飲む姿に何であれ嬉しくなる。

1日1回かなりな量の尿をしている。もしかして腎不全とかを起こしているのかもしれない。

自力で身体を起こしヨタヨタしながら歩くし寝返りも出来ている。苦しそう痛そうは無いが、やはりダルそう。

木曜の朝、階下で朝の仕事をしていたら、2階の階段前に作った布団高積みバリケードを乗り越え、階段も自力で下りてきたくろが洗面所にいてビックリした。あのヨタヨタぶりでこんな事をするとは信じられなかった。

 

途中で何か間違っていたのではないか?判断ミスでは無いのか?やれる事があったのでは無いか?自信を失い後悔とすまなさで苦しくなる。

思い返してみれば、元気で食べてもいたけど、夏になる前から背骨の肉がおちてきてごつごつしてきてた事を思い出す。老人になったんだなと思ってたけど、あの時には少しずつ内臓は弱って来ていたのかもしれない。

気付くべきはその時点だったのかもしれない。食欲もあるあの時に診察をしていれば、投薬も食餌療法も何でも出来ただろうし、病院の治療を受ける体力もあったから治せたかもしれない。

そのいっぽうで、病院嫌いのこわがりのくろに、通院で辛い思いをさせずに済んだ、それはそれでくろにとって幸せでは無いのか?と思ったり。

苦しくて辛い。

 

【2018.9.10】

朝に1回オシッコを自力でして水を飲むを毎日きちんと繰り返してくれている。

後ろ脚の踏ん張りがいよいよ効かなくなってきたようで、立ち上がって歩こうとして腰砕けになり、前脚だけでズリズリとする場面がみられるようになってきた。不安そうなのでそばを離れないでいよう。

 

午後1時ぐらいからしきりに動き回る。右後ろ脚が完全に麻痺してしまい、それをどうにかしようとしてなのか??パニックのように足を引きずりながら、ドタっと倒れながら動き回る。足をさわると少しだけ嫌そうなそぶりをするので病院へ行くか悩む。4時からの受付。

3時過ぎから雨が降り出し、途中で水を飲んだら落ち着いたので行くのはやめることにした。

今日は外の空気を感じたがって、窓に何度も近づいて過ごした。

冷房をかけながら窓も開けてあげる贅沢!

雨の匂いもじーっと感じているようで、網戸越しに少し振り込む雨をみていた。

 

もう下半身がヨレヨレなのに、おトイレだけは律儀にいこうとする。

中々なスピードで移動するくろのサポートについていく。

夕方のトイレは砂に入るのをサポートしたけど、もう立っていられなくて砂に寝転んでしまう。

なので洗面所の床に出して横にしてあげて、このまま出していいんだよ、と言ってあげた。

突然、声は出て無いんだけど、赤い舌が見えるくらい大きくニャーと言ったので、何事かと驚いてしまった。

足ふきマットにオシッコがにじんできて、オシッコをしてしまった!という合図だったみたい。

初めての失敗。くろが悲しそうで、気の毒な感じがした。

悲しまないで。